こんにちは　工務部　大塚です。

温暖化といわれ続け久しい昨今ですが、この時期はやはり１年の中で最も寒さが厳しいと感じます。
断熱材の施工を終えた現場の晴れの日はパッシブ設計の恩恵を受け、当然無暖房の空間ではありますが、
窓際は程よく心地よいですね。
しかし一歩外に出ると、寒風吹きすさぶ中、外仕事をしている職方の皆さんの姿を見ると頭の下がる思い
です。

関西でも場所によって朝方は氷点下になることもありますので、水道管の凍結などには気を付けたいところですが、それと同じように給湯器にも注意を払っていただきたいです。

この時期にお湯が使えないほど辛いことはありません。

ガス給湯器の日常の点検は過去にコチラの記事でも触れています。
【https://www.fukuda-lld.jp/blog/?p=28881】

また、ガス給湯器には点検時期のお知らせ機能が搭載されているものもあります。
この機能は、給湯器リモコンに【88】または【888】を点滅表示させて、点検の時期をお知らせします。
故障ではないため使用はできますが、経年劣化による事故や故障を未然に防ぐためにもメーカーによる
法定点検を受けることをおすすめします。

ノーリツHPより

エコキュートのセルフメンテナンスについて、冬季に限らず長く安全にご使用いただくためにも是非実施
していただきたいです。

1.水抜き

　水抜きを怠ると、貯湯タンク内に水垢やゴミが溜まり清潔なお湯が出なかったり、
    配管が詰まりやすくなるなど、寿命を縮める原因になります。

   具体的な手順は以下の通りです。

　・漏電遮断器をOFFにする
　・給水止水栓を閉じる
　・逃し弁を開け、貯湯タンクの中に空気を入れ、約１分間待つ
　・排水栓を開け、2分以上排水（水抜き）をする
　・排水が止まったら給水止水栓を開け、お湯が出ることを確認する
　・お湯が出たら、逃し弁を戻す
　・漏電遮断器をONにし、キッチンや洗面所の水栓からお湯が出ることを確認する

2.逃し弁の点検

　逃し弁とは、貯湯タンクの圧力を逃がすために必要な部品です。タンクには常にお湯がいっぱいに溜め
　られています。加熱するとお湯が膨張し、タンクの変形や破損をすることになるため、膨張したお湯を
　排出する役目があります。

　手順は以下の通りです。

　・逃し弁カバーを開ける
　・逃し弁レバーを上げ、排水口より排水されるかを確認
　・逃し弁レバーを戻し、排水が止まるかを確認

3.漏電の点検

　漏電遮断器が正常に動作しなくなると、家全体のブレーカーが落ちてしまい、何度上げても上がら
　なくなります。

　手順は以下の通りです。

　・電源カバーを開け、点検ボタンを押す
　・漏電遮断器がOFFになるかを確認
　・漏電遮断器をONに戻し、電源カバーを閉じる

4.配管の掃除

　基本的にエコキュートには配管の自動洗浄機能が付いていますが、取り切れない汚れが少しずつ
　溜まっていきます。市販の風呂用の配管洗浄液を使えば手軽に掃除できます。

代表的なものを上げましたが、いずれも半年に１回程度は実施したい項目です。

ダイキンHPより

ガス給湯器もエコキュートも耐用年数はおおむね10年程度とされています。
毎日使うものだからこそ日ごろのメンテナンスを習慣化したいものですね。

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