備忘録的ダイアリー ~プラン決定~

2024年9月21日更新

こんにちは 工務部 大塚です。

フィードバックを終え、2回目のプレゼンテーションに臨みます。
初回のプレゼンテーションで敷地に対して建物のボリュームがどの程度かを概ね把握できていたので、
よりコンパクトにと言う我々の要望も具体的な大きさを想像しやすかったような気がしています。

L字型に突出していた畳リビングを中に押し込み、庭を広げます。
1階部分に納まりきらなかった水廻り(洗面室・浴室)を2階に上げ、各居室の広さ、ダイニングと吹抜けの関係性は変えずに、主寝室と子供室をつなぐブリッジとして吹抜け南面にキャットウォークを設けました。

あちらを立てればこちらが立たぬとは良く言ったもので、
コンパクトな総2階のプランになり、庭も広く、吹抜けの大開口サッシはキャットウォークを設けたことにより採光以外に通風や清掃性にも有効となったものの、気になるのは2階に上がった水廻り。

これまでメインフロアであるLDKと階を異なる水廻りがある家での生活の経験がなく
また、生活の中心がリビングを起点とする事が多く、洗面、洗濯、入浴の度に上下を行き来する動線が
なかなか受け入れ難く、悩みどころでした。
ヒアリングシートには2階水廻りも許容すると記入はしていたのですが…

メリットがデメリットになる事やその逆もあり、ライフスタイルによって大きく影響すると考えますが、
以下の理由で1階水廻りをもう一度再考できないかとお願いしました。

 

・入浴後もリビングに集まることが多いだろう。

・子供がまだまだ手のかかる年齢。洗面、浴室がLDKや玄関に近い方が何かと便利では?

・乾燥機を使う前提として、洗面脱衣室で洗濯・乾燥→たたむ・収納が完結することで
 家事動線が短くなるのでは?

・水廻りが2階になると、1階に洗面、手洗いが必要になるのでは?

・子供が寝静まった後に寝室の横で洗濯機、乾燥機が使えるのか?

・老後やケガをした際には2階に上がるのが大変ではないか?

 

そんな話をしている中
千知岩さんがじっと考え、その場でさっと1階水廻りパターンをスケッチしてくれました。

 


玄関部分を突出させることで、なるべく総2階の形態を保ちながら
ダイニング横に水廻りがうまく納まりました。トイレも玄関も必要最低限の大きさですが、そこに余分な広さは求めておらず、変わりに2階に大きなウォークインクローゼット、押入れ(トイレとしても可能)を設けることができました。

気になっていたことが概ね解消でき、土壇場でありましたがこれにて基本設計は終了。
このプランを基に実施設計を進めていくことになりました。

私の家族にはこのプランがぴったり合うものだと感じていますが
各家庭によって正解はそれぞれですし、私も100%の正解だとは思っていません。
単に間取りだけではなく、その先には構造の検討や温熱環境を含めてバランスよく整える必要があり、
あちらが立てればこちらが立たねども良い塩梅となる方向性を見つけていくことが大切だと感じました。

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