こんにちは　工務部　大塚です。

弊社ではプレゼンテーションを2段階で実施する特徴があります。
初回のプレゼンテーションで出来上がったプランニングを予算も含めじっくりと検討する機会を設けます。
ベースとなるプランや予算がある事で変更点や新たな要望が伝えやすくなり、プレゼンテーション以降の実施設計のステップに進んだ際も無駄に後戻りせず、計画的に進めていけます。

ここで夫婦間またはご家族全員でじっくり話し合う時間をとってフィードバック、プレゼンテーション②に臨むのが理想ではありますが、我が家もなかなかそのような時間が取れず、次回の打合せ直前に無理やりまとめたというのが事実です…
これまでの生活の中で「家づくり」を考えないといけない時間が突如として割り込んでくるわけですから、しかも短時間では結論の出ない事ばかりですので、難しい面もあります。

ですが、ここは強制的にでもじっくり時間をかけるべきだと今になっても思えます。
今現在の暮らしから、10年後、20年後及びお子さんの成長に伴う暮らしの変化を想像し、提案されたプランで心地よく暮らせるかに思いを馳せてみてください。

私の場合は子供の成長を基準に考えてみました。
子供が小学生、中高生、大学生、社会人となったある平日と休日の朝起きてから眠りにつくまでの1日を間取りの上で生活してみるのです。それも家族全員分です。

“起きたら着替えはどこでするのか？”
“入浴は順番にまとめてなのか、バラバラの時間帯になる時期は？”
“家事の流れは子供の成長とともにどのように変化するのか？”
“勉強や仕事をする場所や時間はどう変化する？”
“休日に家族がどこでどのように過ごしているか？“
“誰かが就寝しているのを妨げないようにできる？”

などなど、想像通りになるかと言えば、分からない部分は多くあると思いますが、細かなシーンを現在から十数年先を思い浮かべながらですと、そこに必要な広さや収納であったり必要な機能が見えてくるものです。

フィードバックでは以下のことを伝えた記憶がありますね。

・個室感のあるリビングは魅力的だが、建物面積を減らしてでももう少し広い庭がほしい。
・ダイニングがゆったりとした空間で贅沢だが、もっとコンパクトでも良いかも。
・寝室の隣が洗濯スペースで本当に大丈夫か？
・外観でリビング部分のボリュームが大きすぎる印象。やはり総2階のシンボリックなファサードが好き。
・吹抜け上部の窓は開けたい。掃除もしたい。

設計チーフをいろいろ悩ませてしまいました（汗）