こんにちは。設計の田中です。

先日、SE構法を提供頂いている株式会社エヌ･シー･エヌが主催する会合に出席してきたのですが、
その中で、神戸市にある「人と防災未来センター」を見学することができました。

https://www.dri.ne.jp/

私は愛知県出身で当時6歳だったこともあり、当時の記憶はほとんどありません。
館内では地震発生時の再現映像から始まり、避難所の様子や震災の影響を表す物が展示されていました。

仕事柄地震によって建物が崩れる様子は一般の人より多く見ているとは思うのですが、それでも中々筆舌に尽くしがたい壮絶さがあります。
改めて、建物は人を殺める可能性のある物であるという認識をしました。

また年始の能登半島地震でも問題となっていましたが、当時の避難所での様子や復興の年表なども展示があります。
倒壊を免れても損傷が著しく、避難所生活を強いられるというケースもあります。
残念ながら、震災後に自宅に住み続けられるということができない住宅はたくさんありますし、今日本で建築中の住宅でももそのような事はあります。

建築基準法の耐震等級はあくまで「倒壊しない」ための法律であり、人命を守る最低限の基準です。
せめて補修程度で住み続けられるような構造計画が住宅には必要であってほしいと思いますし、建設業以外に住まい手の方々にも認識していただきたいと思います。