こんにちは  工務部  大塚です。

季節は進み、気がつけばもう12月です。
12月と聞くだけで何だかせわしくなるのは私だけでしょうか。
日暮れが早くなり、現場仕事も時間と寒さとの勝負です。

この時期ならではのご家庭の悩みの種と言えば、
「洗濯物がなかなか乾いてくれない」ではないでしょうか。

最近は室内干しの需要が多く、物干し目的でバルコニーを作ることがめっきり減ってきました。
詳しい話は割愛しますが、施工の立場としてはバルコニーがないだけで
作業効率がグンと上がる気がしています。
通気の取り方や雨に濡らさない手間などバルコニーを作る過程は意外とデリケートなのです。

代わりに「ランドリールーム」などと称する洗面脱衣室に隣接する形や
脱衣室を広く設けた室内干しができるスペースを作ることが増えてきました。
アイアンの物干しバーやワイヤー物干しなどインテリアパーツの品揃えも充実しています。

我が家も外干しではなく、室内干しと乾燥機でまかなっています。

近年話題の「乾太くん」。　
実は30年以上も前から販売しているガス衣類乾燥機ですが、
SNSを中心に口コミが広がり、人気の家電に急上昇した一つです。
共働き世代や時短家事などのニーズとSNSでの情報拡散が合致してのことでしょうね。

乾太くんを導入して約半年、実際の使用感や注意点などをレビューしてみたいと思います。

1．仕上がりの良さ

どの口コミにもありますが、特にタオル類は繊維が立ちあがり、
そこそこ使用感のあるタオルでもふわふわの仕上がりです。
出来上がりは温かいので思わず顔をうずめたくなります。

2.　時短

ドラム式洗濯乾燥機と比べて乾燥時間が早い。（5キロタイプで1回の乾燥時間が約50分）
乾燥中に次の洗濯が同時にできるのはかなりの時間節約だと感じます。

3.　意外と低コスト

毎回の洗濯で使用してはいないものの、
ガス代が気になるところでしたが、先月の料金は3,300円。
お風呂を溜めるなどお湯を使う頻度が多くなってきた時期ですが、
乾太くんがプラスされたことによる明らかなコストアップは感じません。

4.　設置場所に一工夫必要あり

我が家は洗面室の広さや構造の都合で洗濯機上に設置していますが、
洗濯機から出して、乾太くんに放り込む作業が若干窮屈です。

下に置いてある洗濯機の奥行きの方が小さいため、かがむと乾太くんに頭がゴツンします…
洗濯機を移動して前面を乾太くんと揃えましたが、洗濯機裏が埃だまりになりそうです…
乾太くんの設置に必要な寸法（壁・天井からの離隔距離も含む）と
洗濯機の寸法（将来交換のことも想定）を加味したシビアな設計が必要です。
理想は洗濯機と横並びで機器の上下空間を収納等で造作できると使い勝手が抜群だと思います。

5.　排気筒からの音と臭い

稼働中は常に外部に湿気を排気するのですが、この音が意外とうるさい。
自宅周辺はとても静かな地域のため、夜遅くに乾太くんが使いづらい状態です。
また、香りの強い柔軟剤を使っていると臭いも外に漏れますので、
排気筒の設置場所にも注意が必要です。

6.　エネルギー源がガスであること

当然ガスをエネルギー源としている訳ですが、
オール電化仕様の家に乾太くんの為にガスを引き込む方は稀だと思います。

我が家もガス設備は給湯器、コンロ、乾太くんを使用しています。
現在はガスを自宅で作り出すことはできないのですが、太陽光発電などで電気は創エネ可能です。

燃料費高騰にどう備えるかという観点に立つと現時点でガスは不利なのかなと感じます。

ガスをエネルギーにしているからこそのメリットは多分にあるのですが。

おおまかなレビューは以上ですが、デメリットを上回るメリットを感じており、優秀な家電でロングセラーも納得できます。

※画像はリンナイHPより抜粋しています