今年は関東大震災（大正12年）から100年の節目にあたるそうで、ニュース等でご存知の方も多いと思います。

近代日本において、私たちはこれまで3つの大震災を経験しています。

最初が1923年の大正関東地震によって引き起こされた関東大震災、2番めが1995年の兵庫県南部地震によって引き起こされた阪神・淡路大震災、そして3番目が2011年の東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた東日本大震災です。

この間にも日本には多くの地震が発生していますが、この近代100年において、閣議決定で「震災」と命名された地震の被害がこの3つです。

※内閣府の「関東大震災100年」特設ページより抜粋
https://www.bousai.go.jp/kantou100/

そして、近い将来（30年以内）において、南海トラフがもたらす巨大地震が発生すると、地球物理学者であり地震予知の第一人者である一般社団法人地震予知学会・会長の長尾年恭氏は警告しています。

その南海トラフで発生する巨大地震は、直下型地震であるため建物倒壊と火災が発生し、プレートの沈み込みより津波が100％発生すると予測されるのだそうです。

それはあたかも、阪神・淡路大震災と関東大震災、そして東日本大震災の被害が同時に起きる震災規模となり、後世で「西日本大震災」と呼ばれるだろうとのこと。

地震に対する備えの重要性を改めて考えさせられる、関東大震災から100年の節目です。

※写真は「関東大震災から100年・首都圏に存在する新たな火種〜首都直下・南海トラフ巨大地震と危機管理対策〜」の記念公演より（福田撮影）