こんにちは。
設計の田中です。

前回、自宅の温湿度のグラフを作成して検証をしてみましたが、妻から暑いとクレームが来たので、もう少し検証と対策を考えてみました。

そもそもですが、人が暑い寒いを感じる要素としては以下の項目があります。

①身体の周りの空気温度（気温）
②身体に当たる平均放射温度（平均表面温度）
③相対湿度
④気流速度（風速）
⑤着衣量
⑥代謝率（体内の発熱量）

この内、①と③は前回のグラフで表しました。
④の気流は扇風機やサーキュレーターを直に身体に当てれば別なのですが、やりすぎると不快感もあるので保留。
⑤はもちろんある程度薄着なので、中々限度があります。
⑥も室内でエクササイズをしているわけでは無いですので、家事程度の運動が限度です。

よって、普通に生活をしていく上でどうこうできるのは②の平均表面温度くらいだと考えました。

もしかしたら以前にも説明したかもしれませんが、気温と表面温度による体感温度の関係は以下の図の通りです。

つまり体感温度は結構体感温度に影響があるのですが、これは断熱性能がどのくらいかという事と、室温及び外気温の差が影響してきます。
そこで、会社にあるサーモカメラで実際に写真を撮ってみました。

右側が窓で、室内にテーブルがあります。
ちょっとわかりにくいので、書き込みを加えたのがこちら

真ん中の33.8℃がどこまで信用できるか微妙ですが（サーモカメラの精度によります）、やはり窓まわりが熱くなっているのがよく分かります。
向かって左側はキッチンがあるのですが、キッチンはどうしても加熱機器を使う以上熱くなりがちですよね。
この写真は20時くらいに撮っているので、夕食の時に熱が発生しているのだと思います。

先程の反対側の写真。
向かって左側が窓、左上にエアコンがあって冷房運転している状況です。

こちらもやはり窓まわりが熱い。
エアコンの冷気は左側の壁に当たって壁が冷えているのが分かります。
そのせいか、奥側の壁は窓側から段々と冷えていく感じになっています。
あとAV機器の発熱がすごい。AVアンプの発熱は夏場不利ですね。

この写真は20時くらいの撮影で、室温は28.5℃、外気温は28℃くらいの状況です。
表面温度を全部計測していないのですが、サーモカメラの温度をある程度信用すると、体感温度は31℃くらいになっているのかなと思います。

この状態でギリギリ暑くないという感じなので、日中に窓や外壁まわりの表面温度が高くなれば、そりゃ熱いよなと思います。

解決しようとすると、

①断熱性能を上げる

②エアコンでガンガン冷やす

の2つかなと思いますが、できれば①で解決したいですよね。

（ちなみにバルコニーがある程度奥行きがあるので、日射遮蔽は十分に効いています。）
今は内窓を発注して納品待ちですので、来年の夏はもう少し過ごしやすくなるかなと思いながらとりあえず冷房温度を下げて対応します。
カーテンやハニカムブラインドも有りですが、猫を飼っているので少々不安が、、、
住みながら色々検証していじっていきたいと思います。