こんにちは、設計の古橋です。

ここのところ、担当させて頂いた施主様宅への訪問機会に恵まれ、
住み心地をお尋ねしたり、家具・調度品の置かれたお住まいを拝見したりと、
竣工時には叶うことのない貴重な体験をさせていただいています。

主な目的は、期間限定の配信イベント「ルームツアー」用の動画撮影や、
ホームページに掲載用の施工例写真撮影などで、営業企画スタッフ含め3名での訪問。
貴重な休日を割いてご協力くださいました施主様方には頭が下がります。

私の担当は動画撮影なのですが、撮影に意識を集中しつつも、
設計期間中に特に検討を重ねた部分や、施主様と何度も打合せを行った場面が思い出され、
住まい手のカラーが加えられた様々を目の当たりにして興味が尽きません。

■大阪市MH様邸 ボイドを備える2間間口の家 -2020年竣工

意匠・機能の両面でMI様邸の顔となりましたスケルトン階段。
LDKへの日射取得や導光・通風を意図してボイド（外部の吹抜け）と隣接して計画しています。

設計打合せの中で、その正面壁面に写真などを飾る想定であることをお窺いして、
あらかじめ下地を計画していたのですが、
なんとも素敵な家族写真がランダム配列でディスプレイされていました。
ドライフラワーも飾られ、MI様のセンスで絵になる空間に彩られていますね。

■箕面市SS様邸 セカンドリビングをもつ北摂豊能の家 -2021年竣工

吹抜けに面する2階の廊下に計画した、お子さん3人のスタディーコーナー。
長さ約3.2mの造作デスク正面にはコルクボード施しています。

デスク下部の可動棚にも本が並び、
正面のコルクボードには、思い出の写真や社会科の地図がピンナップされています。
また電動鉛筆削りの電源コードを、天板に開けた通線口に通してくれていたりと、
端から端までふんだんに利用いただいている様子がうれしい限りでした。
色違いで並ぶセブンチェアもかわいいですね。

■奈良市MI様邸 異勾配屋根とドーマーをもつ北生駒の家 -2022年竣工

プレゼンテーション段階から、パースの効いたリビング・ダイニングを具現化することが、
MI様邸における家づくりの主軸でした。屋根なりの勾配天井や各エリアを繋ぐ造作建具、
パブリックエリアをゆるやかに仕切るスケルトン階段が作用して、立体的な空間の広がりを持ちます。

そんなリビングにMI様がセレクトされた家具は、カールハンセン & サン社で統一されています。
アシンメトリーなデザインが特徴的なサイドウェイソファと、相似サイズのラウンジテーブル、
ラウンジチェアはYチェアで知られるハンス・J・ウェグナーによる名作椅子です。

また、ソファへ座った視線の先にお庭を切り取る窓は木製サッシ。
標準仕様の樹脂サッシよりも木製サッシを選択して本当に良かったとのお言葉も印象的でした。

箕面市SS様邸と奈良市MI様邸については、順次ルームツアー配信を予定していますので、
そちらで見どころを余すことなくご紹介できればと思います。
大阪市MH様邸の配信は終了しておりますが、
ホームページトップのスタイルブックより施工例写真をご覧いただけます。

来週末は奈良県三郷町の工房を併設するお住まいへ訪問予定。
久方振りにお会いできることはもちろんのこと、
私たちと同じくモノづくりに従事する施主様が繕うインテリアを拝見できることも楽しみです。