こんにちは、設計の古橋です。

棟上げから約3週間が経過する奈良市TN様邸について。
先日、施主様をお招きして電気設備関連の現場確認を行いました。

外壁の断熱材（グラスウール充填）施工前のタイミングで行う確認は、
主にはスイッチやコンセント、照明、換気扇などの位置確認です。
電気工事業者により配線・設置されたコンセントボックスや、
現場監督による墨出し位置を、施主様、監督、設計担当の3者で図面を片手に確認していきます。

3次元の現物と2次元の図面を見比べながらの各設備の位置確認は、
慣れるまではある種”脳トレ”のように神経を使う作業かもしれませんが、
工事が進捗するにつれて隠れていく構造躯体などをじっくり見られる貴重な機会を、
お楽しみいただけたのではないかと思います。
私も完成形に思いを馳せつつ取り組ませていただきました。

2枚目の写真はリビング及びタタミコーナーの現況なのですが、
上部の天井下地が手前から奥に向かって下っているのがお分かりいただけるでしょうか？

これは下屋の勾配なりの天井計画としていて、仕上がると次の3D画像のような空間となります。
画像右奥の吹抜けのあるダイニングとは対照的に、
あえて天井を低く抑えるとともに灯りを間接照明(R天井下部)のみに止めることで、
こもり感のある場所でくつろぎの時間を過ごしていただけたら、という設計意図があります。

年内のお引渡しまで2ヶ月強、引き続き一同尽力して参ります。