さて今回は『中間領域と下屋を持つ北生駒の家』第1回、計画課題.②の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
土地探しからスタートされたご家族4人の2階建てのお住いです。
計画地は南側に6Mの道路、敷地高低差は約1.0M、外壁後退1.5M、隣接する2階建住宅に囲まれた第一種低層住居専用地域に指定された整形な約70坪の土地です。
ご要望は
・飽きのこないロングライフデザイン
・年を経てもかっこいい家
・リビングと庭の間の空間を大事にしたい
・リビングと繋がって大空間となるように
・ダイニング近くにスタディコーナー
・1階に水廻り動線
・帰宅してまずは入浴の動線
・寝室は朝日が入るように
計画の課題及び提案
①−2.土地利用計画と家事動線に配慮したゾーニング計画
②.プライバシーの確保と終日日射取得の両立
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
②.終日日射取得に対して最も効率が良い建物形状は、東西に長くかつ南北方向の奥行きを浅く計画することで、北と南側の室内温度差を抑えることができます。
室内温度差を抑えるべく北側に廊下を介した室を作らないようにできるだけ心がけ、上下階を同じ面積になるようゾーニングしていくことで温熱的に快適な室内環境が可能です。
ただ要望により今計画のように1階の面積が2階の面積を上回る場合は、超過した面積部分が下屋となってしまい自己日影で日射を妨げてしまいます。
そこで、北側の水廻りとパブリックスペースであるリビングダイニングキッチン+タタミコーナーは、廊下を介さず間仕切壁で繋ぎ、階段をリビングダイニングキッチンに取り込み、かつ玄関扉を南面に配置するのではなく、西もしくは東面のサイドアプローチとすることでリビングダイニングキッチンへの日射取得開口を取りやすくゾーニングすることが必要です。
さらに自己日影になってしまう外壁面積を2階で補う方法を検討します。
1階のリビングダイニングキッチンの一部を吹抜けにして1階のエリアに日射熱の不足分を補います。
冬期の入射角により、導光の手法を使い北側奥まで太陽熱を届け、暖房エネルギー削減及び昼光利用により照明エネルギーの削減にも役立ちます。
上記のようにして日射熱は取り込める窓計画としたものの、道路側が南側ではプライバシーの関係からカーテン等閉め切ってしまえば日射熱を取得できません。
また南面全てを庭にしてしまえばプライバシーを守るため、目隠しの塀等が必要になりコスト増につながります。
そこで必要に応じた外部と繋がる小さな庭を提案し、室内の目線の状況に応じた塀及び樹木でコストコントロールを行います。
道路と敷地の差、約1Mの高さを利用しつつ、開放的で活動的なダイニングには積極的に外部と繋がる空間を用意し、ダイニングに着座した目線からH1300〜1500の高さがあれば十分にプライバシーを確保できる塀の高さに抑えられます。
また落ち着いた空間としたいリビング+タタミコーナーは、視線の抜けと奥行き感を作る中間領域を設けてダイニングよりさらに低いH900〜1100程度の板塀と樹木でプライバシー確保と日射取得及びコストも含めた両立を図ることができました。
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