朝晩は肌寒く感じるこの頃です。
例年、大阪では10月に入ると湿度(相対湿度)が60%台になり、少し乾燥を感じ始めますね。
この湿度のまま気温が20°を下回る様になると、インフルエンザウィルスの感染リスクが「注意」の段階になるそうです。
さらに気温が15°を下回りだすと「危険」の段階です(汗)。
今年はインフルエンザのワクチン摂取がままならない状況ですので、皆さんお気をつけ下さい。
さて、私共フクダ・ロングライフデザインは、内部の天井・壁は漆喰(しっくい)仕上げが標準仕様です。
この漆喰、石灰岩を燃焼させた消石灰に水を混ぜ乾燥させ、さらに骨材を混ぜてようやく漆喰となります。
「石灰石→(燃焼)→生石灰→(水)→消石灰→(骨材:麻・海藻糊・山土)→漆喰」
そして、現場で大量の水と練り合わせることでドロドロに柔らかくなり、左官材料として用いられます。
また同時に、水分が蒸発した後は、空気中の二酸化炭素と反応して石灰岩の成分に変化しようと硬化するという物質特性があります。
しかしながら、完成間近の建物内において、この大量の水分を含んだ漆喰塗りには少々困難が伴います。
それが乾燥の工程です。
当社は漆喰以外に無垢フローリングなどの自然素材を用いますので、大量の水分を含んだ漆喰を締め切った屋内で自然乾燥していては、
それらの自然素材に悪影響が出てしまうのです。
それらの自然素材に悪影響が出てしまうのです。
漆喰が含む水分は高いアルカリ性を示すため、特に杉のフローリングに付着すると灰汁(アク)が発生してしまうのです。
そこで、当社の仕上げ工事において活躍する必需品が業務用除湿機です。
15Lの大きなドレンタンクで約33帖(55㎡)を一昼夜除湿可能で満水で自動停止、何ならドレインホースを排水口に繋いでおけば、
ひたすら連続運転も可能という代物です。
ひたすら連続運転も可能という代物です。
この除湿機を2階建てなら2台、3階建てなら3台、各階に置いて2昼夜除湿させます。
これだけの水分を放出した漆喰ですから、ご入居時の乾燥状態においては大量の湿度を吸収できます。
外気が乾燥してしてきたな〜と感じられたら、一般住宅に比べて早めに加湿を初めてみて下さい。
また、冬場の乾燥時期は、お風呂上がりの浴室内の湯気を窓や換気扇から排出するのではなく、
室内に戻して頂くのも加湿効果があります。
室内に戻して頂くのも加湿効果があります。
漆喰で覆われた室内は、それぐらいの水蒸気ではカビはもちろん結露さえ起こしませんのでご安心下さい。
乾燥しがちなこれからの季節、十分に加湿を行って快適にお過ごし下さい。
※強アルカリ性の漆喰はインフルエンザ菌を100%死滅させるという試験結果が公表されています↓