家の構成材①|屋根仕上げ

2019年3月15日更新

こんにちは、設計の古橋です。

 

現場出向から戻り2週間が経ち、ようやく設計業務の感覚と生活サイクルが戻ってきました。

 

余談ですが、どこへ出掛けるにも空いている平日定休(水曜日)のありがたみをひしひしと感じています。

(※工務チームは日曜定休)

 

さてブログのテーマについて、

これまで現場関連のブログを半ばシリーズ化して更新してきましたが、新しくネタを探さなくてはなりません。

設計の同僚には、温熱環境について書く者、施主様との打合せ内容について書く者、

照明について書く者と、それぞれテーマに沿ったブログを更新するなか、

私は弊社の家を構成する材について少しずつ掘り下げていこうと思います。

ややマニアックな内容になるかもしれません・・・。

 

今回は屋根の仕上材【ガルバリウム鋼板】について。
↓箕面市H様邸〉

弊社は屋根仕上げ材にガルバリウム鋼板(タテハゼ葺き)を標準採用しています。

外壁材としても好まれ、よく耳にする「ガルバリウム」とはどんな素材なのか?

 

ガルバリウム鋼板は正確には製品名で、一般名称ではありません。

1970年にアメリカのベツレヘムスチール社が、溶融亜鉛メッキ鋼板(Galvanizig)を

アルミニウム合金でメッキしたものを、Galvaliumという商品名で販売した製品をガルバリウム鋼板と言います。

溶融亜鉛メッキとは、高温で溶かした亜鉛に鋼材を浸し表面に亜鉛皮膜を形成する技術です。

 

〈↓施工の様子|摂津市K様邸〉

メッキ仕様は、亜鉛 43.4%・アルミニウム 55%・シリコン 1.6%という内訳で、

亜鉛の犠牲防食作用とアルミニウムの高耐食性が、耐久性に優れ錆びにくい性能を生んでいます。

一見含まれていることに疑問を感じるシリコンは、加工性向上のために添加されているようです。

 

ガルバリウム鋼板とはなにか?

端的に、鉄の鋼鈑の上にメッキを施した耐久性に優れる錆びにくい鋼鈑と言えそうです。

因みにメンテナンスは、メッキ層のなくなる前に、目安として10年毎のシーリングと塗装が望ましいです。

 


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